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×2020年4月→改め2021年3月よりJOCVとしてケニアへ。いろいろ情報発信ができるといいな

住んでみて思うこと

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ケニア国旗イメージのリストバンド。赤・黒・緑はアフリカカラーで、アフリカの国旗によく使われる色です

ケニアに来て約3ヶ月半。ティカに来て1ヶ月半が経過しました。
ここまででのケニアの印象をだらだらっと書いてみようと思います。

これは例えば、「日本に来て約3ヶ月半の外国人が、山の手と大宮あたりに住んだ経験を踏まえて、日本について語ろうとしている...」くらいのレベルの内容だと考えてもらえればいいと思います。あくまでも第一印象的なレベルで、それほど深い考察があるわけではない、という。別の地域に行けば、そこではケニアに対する印象はぜんぜん異なるでしょうし(キアンブ・カウンティはケニアの埼玉県だと思いますし、ティカはきっと大宮です笑)

 

ケニア人は背が高い
 日本人よりはぜったい高いと思います。ナイロート系(牧畜民系の人々)は背が高いことで有名ですけど、バントゥー系(農耕民系の人々)も大きいです。私と同じ/私より背が高い人に遭遇する率は明らかに日本よりも多いですね。男性の平均身長は175cm超えてるのでは?と思います。

ケニア人は歩くのが早い
 背が高いからなのか、ティカが都市だからなのか、みんなせっかちなのかわかりませんが、歩くの早いですね。若い人ほど早い印象で、街を歩いてるとどんどん追い抜かれます。歩くのがゆっくりな人もいますけど、全体的には早いです。車でもやたらと前の車を追い抜きたがるし、やはりせっかちなのでは?ポレポレ精神はどうしたのでしょうか...

◆物価
 食料品は安いと思います。牛ひき肉が450ksh/1kgくらいなので、だいたい¥45/100gってところですね。トマトとかマンゴーが1㎏で100円とか。葉物野菜が一束(2~3人分くらい。もっとかも?)で30円とか。これでもスーパーマーケット価格なので高い方かと思います。一方、電化製品とかは輸入品が主なので高くなります。日本価格とそう変わらない価格のものが多いですね。月収が日本の何分の1かの多くのケニア人たちにとっては、かなり高いでしょう。

◆ティカの住民
 当然ながらアフリカ系の人がほとんどです。バントゥー系とナイロート系とかの比率まではよくわからないですが。それ以外で、市内で存在感があるのはインド系。私の住んでいるエリアの近くにインド系の人の居住エリアがあって、よく見かけます。インド系の人はビジネスにおいて重要な役割を果たしているようで、お店の従業員はアフリカ系だけど、経営者はインド系みたいなパターンが多いです。
 あとはイスラム系ですね。アフリカ系ムスリムもいますが、アラブ系の顔立ちのムスリムの人も案外多いという印象です。市内にはモスクとかイスラムの学校もあります。
 ヨーロッパ系や東アジア系はほとんど見かけません。以前ショッピングモールに行ったときには、ヨーロッパ系の人や中国人らしき人たちを何組か見かけたので、いることはいるようなのですが。ナイロビと比べると、人の多様性は少ない印象です。

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ティカの名所、チャニア滝

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こちらもティカの名所、ティカ滝(名所が滝しかない...)

◆ティカの交通手段

・鉄道:なんと電車が通ってて、駅もあるのです。Google Mapで見る限り、ナイロビまで線路が続いているようです。電車に乗ってナイロビまで行けるのかわかりませんが...

・バス:都市間を結ぶ主要な交通手段の一つです。日本と違って上品ではありませんし、都市間バスの事故はちょいちょいニュースになります。

・マタトゥ/ニッサントヨタハイエースなどのミニバンを改造したミニバスのことをマタトゥ(Matatu)と言います。人々の主要な交通手段の一つ。見る限り、ハイエースに15人分の座席を設置しているようです(3人×5列)。あれだけぎゅうぎゅうで乗っていると、感染症対策の面でも、交通安全の面でもぜったいヤバい気がします...マタトゥよりも小さいのをニッサンと呼ぶようです(もしかするとこれは私の理解が間違ってるかもしれません)。都市間移動手段としても、都市内での移動にも使われています。とにかくいっぱいに乗せないと稼ぎにならないらしく、毎日必死に乗客の呼び込みしてます。あと、「Kenya Matatu」で検索するとわかるんですが、たいてい気合の入ったペイントが施されています。もう派手派手だ。

トゥクトゥク:こちらも主要交通手段の一つ。イタリアのPiaggioというメーカーの3輪自動車が多いです。なんと200㏄...!狭いところまで入り込める、小回りのきく乗り物です。

tukshop.com

・ボダボダ:バイクタクシーです。こちらも主要交通手段の一つになってますね。バイクの荷台に”2ケツ”で乗ります。2ケツどころか、荷台に子どもが3人乗ってるのを目撃しました...ケニア人にさえ「危ないから乗っちゃダメだよ」と言われます。事故った時に危ないというのもあるのですが、ボダボダのライダーが危ないというのもあるようです。先に挙げたバスやマタトゥ、トゥクトゥクは基本的に登録されてないと商売ができない(”SACCO”という組合みたいな組織に加盟)ので身元がはっきりしている一方で、ボダボダはモグリのライダーが多いのだとか。モグリのボダボダライダーの何が危ないかというと、オートバイは何かと犯罪に便利ということで、要は”副業”を持ってる恐れが...ということだそうです。ケニア人でも、知ってるライダーのボダボダは使っても、素性の知れない流しのボダボダを使うことは避けるとのこと。
 ちなみに、スワヒリ語でバイクのことはPikipiki(ピキピキ)と言います。Bodaboda(ボダボダ)というのはシェン(英語とスワヒリ語がミックスされたケニア独特の言語)のようです。ケニアウガンダの国境(border)をバイクで行き来していた密輸業者のことをBodabodaと呼んだのが由来なのだとか。なおスワヒリ語には、英語のBoader(寮生・寄宿生)に由来するBodaという単語もあります。

・自転車:ボダボダの自転車版もあります。自転車の荷台に人を乗せて走るやつです。こっちで何と呼ばれてるのかは知りません。

以上の交通手段ですが、安全上とか、Covid-19感染予防の点から、JICA関係者は現時点ですべて利用を禁止されています。タクシーもいますし、ティカではUberなどの配車アプリも使えます。でもそれらはケニア人からすると、高いそうです。

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ゲーテッドコミュニティらしきエリア。道路こそ未舗装ですが、草木はちゃんと刈られており、ゴミも少ないです(でもポイ捨てはあるんですよね...

◆経済格差

 私の住んでいるアパートは家賃が¥20,000弱/月くらいなんですけど、これはティカの中ではけっこう高い方だそうです(探せば月3,000~5,000くらいの家はいくらでも見つかるとのこと)。私の住んでいるエリアはそんな感じのアパートがたくさん立ち並ぶ、市内でもちょっとアッパーなエリアのようです(日本人感覚でいくと最初は「えっ、ここが...?本当に?」って思いますが)。
 ところが、発見してしまったのです。そのエリアからさらに奥に進んだところに、ゲーテッドコミュニティ的なものを。アスカリ(守衛)が常駐するゲートの先に、豪邸が建ち並び、整備された街並みの高級住宅地が...!ティカ市内ではまずお目にかからない街並みです。なんだか逆に異様な感じがします。どの家も自家用車を持っているようですし、どんな層の人たちが住んでいるエリアなのでしょうか。気になります。

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あのアスカリ、こんな怪しい外国人をすんなり通してしまって良かったのか...