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×2020年4月→改め2021年3月よりJOCVとしてケニアへ。いろいろ情報発信ができるといいな

ゴミの山にて

近況報告です。

カウンタパートも配属先も、あんまり本気で環境教育をやる気がないことがわかったので、最近は事務所にも行かず、JICAのプロジェクトが進行中のカンゴキ処分場(Kang'oki Dumpsite)に入り浸っております。

カンゴキ処分場は、キアンブ・カウンティ唯一の最終処分場です。カウンティ内に複数存在した処分場が次々と閉鎖された結果、ここティカのカンゴキだけが残りました。
キアンブ・カウンティ内で回収されたゴミは、すべてここに捨てられます(建前上はそういうことになってます...)

周りに沼地が多く、雨が降ると水が抜けにくい”悪い土地”です(そういう土地だからこそ最終処分場にされたとも言えるでしょう)。
今回の雨季で、広い範囲が水没してトラックが処分場内に入れなくなったり、入れる場所でも地面がぬかるんでいてスタックしてしまい動きが取れなくなったりと、処分場としての運用が厳しい状況に陥りました。結果として、上の写真のように処分場の外の道路にゴミが捨てられてしまいました。
大量のゴミが処分場の外にあふれ出している状況に対して、近隣住民による抗議活動が起こり、選挙前ということもあって知事選の候補らによって政治問題化されたりして、なかなかホットな場所になっているようです。

ゴミ収集トラックが処分場で動けなくなっていると、街中にも影響が出ます。
トラックがふだん街と処分場を3往復しているとして、それが1往復になってしまえば、ゴミの収集量は3分の1に減ってしまいますよね。収集されなかったゴミは街中に捨てられることになるわけで、街じゅうがゴミだらけになるのは想像に難くないわけです(そもそも日本の基準からすれば普段だってゴミだらけですからね...)。

始めて生で見た、路上でタイヤが燃やされる抗議活動

現在は、JICAプロジェクトでキアンブ・カウンティに供与されたコマツの重機が大活躍しています。
処分場の仕事というのは、完全に土木事業なので、私に出る幕があるのかどうかはよくわかりません。ですが、せっかくの機会なので、色々と経験させてもらおうと思います。

重機はロマン

以上、近況報告でした!