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×2020年4月→改め2021年3月よりJOCVとしてケニアへ。いろいろ情報発信ができるといいな

福島県スタディツアー

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南相馬市消防・防災センター

JOCVの訓練所は福島県二本松市というところにあります。設立25年だそうです。

昨日、2/23(日)に訓練生向けの福島県スタディツアーが開催されました。
福島県にあり、国際協力・開発といったものを志す訓練生たちにとって、東日本大震災というのは避けて通れないテーマであろうと思います。
二本松の訓練所や岳温泉の温泉街も、当時は避難者の受け入れ施設として使われたと聞きました。

個人的にも「元・業界人」としては避けて通れないです。
どうしても3・11がテーマとなると、背筋がピンとなる。
周り人たちがお出掛け気分できゃぴきゃぴとしている中、そういう気分にもなれず、シリアスモードでした。

二本松から東へ。主に浜通りエリアを訪れました。
飯館村(道の駅までい館)
南相馬市(消防・防災センター、道の駅南相馬
国道6号線を移動(浪江町双葉町大熊町を通過)
富岡町東京電力廃炉資料館)
楢葉町(天神岬、J-Village、ならはCANvas

写真を挙げたのは、南相馬消防・防災センターの展示です。
自分は直接被災したわけではないですが、この展示を見ると当時のことが思い出されます。とてつもない災害が起こっているという恐れや不安、被災した友人の安否。福島第一原子力発電所の事故があり、当時の職場・会社のみならず業界全体が動揺していた状況。
今、自分がここにいる理由の何割かはあの大災害にあると思います。
当時の自分には余裕も行動力も勇気もなく、募金するくらいしかできなかったけど、何かもっとこういうときにやれることがあったんじゃないかという思い。

震災地の太平洋岸を初めて訪れたのは、2017年の夏でした。あのあたりを車で走るだけで、色々と思うことがあります。
国道6号線沿いは、少しずつ避難解除がされてきているようです。でも、制限区域の国道沿いの光景には言葉を失くします。

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東京電力廃炉資料館

東電廃炉資料館は見る価値があると思いました。
当然ながら賛否はあるだろうし、それでいいと思っています。

来月ではや9年。
記憶というものは薄れていくものなのだなと、端々で感じるスタディツアーでもありました。
それに対して憤りとか悲しみとかを感じるということではなく、人は忘れていくものだということを前提に、いかに次の災害に備えるかということが防災においては大切なんだろうなぁ、と感じました。

具体的なツアー内容には特に触れませんが、思ったことをつらつらと。