GaSELoG

×2020年4月→改め2021年3月よりJOCVとしてケニアへ。いろいろ情報発信ができるといいな

いがいたいはなし

朝起きたら胃が気持ち悪いわけですよ。
前日酒を飲んだわけでもないのに。そもそも飲み過ぎで胃がやられたことって過去にほとんどないんですが。
前代未聞の胃の気持ち悪さ。
それほどに派遣前訓練で疲弊したのか、コロナのニュースを追いかけ過ぎてストレスを貯めているのか、はたまた何らかの厄介な病気を発症したか。
半日は寝て過ごし、半日は遅々として進まない荷物の片付けに費やしていました。

さて、片付けの最中、実施されなかった最後の講義の資料が出てきたので読んでいたのですけど、胸に刺さるワードが出てきてまた胃が痛くなりましたね。
f:id:yk_prazdroj:20200319233516j:plain

コロナ関連のことと並んでしんどかったこと。

JOCVを6回も受けてると、色々と応募に向けた準備にも気合いが入っていくし、苦労の末に合格したとなれば尚更です。
訓練所に行ったらみんなすごいメンバーばっかりで、彼らと切磋琢磨しながら濃い70日間を過ごすことになるんだろうと思うじゃないですか。

ここで期待を裏切られる。
思った以上に協力隊員って「普通の人」が多いです。びっくりするほどに普通。
もちろん、驚くほどキレッキレな若者たちには何人も遭遇したし、流石にこういうメンバーもいるんだなと関心しますけど、中には悪い言い方をすれば「何でこいつがここにいるんだよ」みたいな人もたくさんいます。率直な感想として。

訓練所では自主講座という、訓練生が授業時間外に自主的に様々な講座を行える制度があって、私はそれに参加するのが好きで。こういうのに出席すると、それぞれのメンバーが自分の専門を活かした話をしてくれておもしろいんですよね(まぁ、つまんないのも結構あったんだけど…)
でも、こういう自主講座ってどんどん出席するメンバーが固定化されていくわけですよ。
なぜならみんな語学が忙しくなるから。
ヘタすると自主講座をよく開催したり参加したりしてる人=ヒマな人、くらいの言い方をされたりしました。

これは割とストレスポイントで。
だって語学なんて活動する上での手段の一つに過ぎないわけですよ。大半がプロの開発ワーカーでない以上、活動する上での「引き出し」はたくさん用意しておくべきなんじゃないの?せっかく色んな領域で仕事してた人たちが集まってるのに、それを共有したりしないの?という疑問。
でも人は自主講座には集まらない…

その語学が忙しい人たちは、まあ確かにいつも余裕はなさそうなんですけど、みんなで飲みに行ったり、授業後に体育で汗を流したりすることには熱心だったりするわけです。
マジでこいつらは何なの?というのはずーっと思ってましたね。

そこでさっきの資料のありがたいお言葉が刺さるんですよ。
言うならば、私の苛立ちなんてのは勝手に相手にあれこれ期待して、相手が期待外れだからといって勝手に失望してキレてるだけなわけです。
相手を理解することなく。
なんという愚かしさ。

例えば、現地でのカウンターパートとか同僚に対して、彼らが仕事熱心だとか、自分に協力的だと思い込んで活動したら、ほぼ確実にうまくいかなくて、やる気をなくすかキレ散らかすかする羽目になることは目に見えてるわけです。
それなのに、相手が協力隊員だからって、色んなことに熱心でやる気に満ち溢れてる、と勝手に思い込んでしまっていた。そりゃうまくいくわけないし、ストレス溜まりますよね…
完全な自爆。やらかした感。

バカなので、これくらい痛い目を見ないと学べないわけです。大きな教訓を得ました。

訓練中に、大学生を引率してきた元JICA職員の先生の言葉「5つの”あ”」を思い出します。
「あわてず、あせらず、あてにせず
 されど、あきずに、あきらめず」
先生も色々苦労なさったのだろうなぁ、胃が痛い朝もあったのだろうなぁ、と思いながら、この言葉を噛み締めます。

いい加減いつまでも腐ってても仕方ないので、そろそろ勉強を再開します。語学だけじゃなく、ね。
どうなるかわからないものにいつまでも振り回されて胃を痛くしてる場合ではない。
がんばりましょう。