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×2020年4月→改め2021年3月よりJOCVとしてケニアへ。いろいろ情報発信ができるといいな

活動開始!

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ティカの中心部からちょっと離れた住宅地

マダラカ・デイが明けた6/2より派遣先で活動が始まりました。
私の職場を日本語に置き換えると、「キアンブ県庁 水・環境・天然資源部 ティカ市事務所」みたいな感じです。

私は環境を担当するセクションに所属します。ここは、主にゴミの収集・処理を担当するセクションで、市民に対する環境教育も行っています。
日本の市町村の廃棄物管理部署に相当する組織と言えると思います。

とりあえずはティカのゴミ収集の様子の見学に行ってきました。
ブログやSNSで職場での活動について触れるのはほどほどにするつもりですが、差し障りのない範囲で印象に残った写真を挙げておきます。

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人々が勝手にゴミを捨てていく”違法ゴミ捨て場”が街中のあちこちにあります。

片付けても1日たったら元通りだそうです。

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一つの通りがまるまる違法ゴミ捨て場になっている光景。重機が投入されました

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最終処分場の光景

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ゴミ収集トラック(いすゞ)はこんな背高の形状なのですごく不便そう

 

割とショックだった出来事がありまして。
ティカ市内に、第2次世界大戦で亡くなった人を埋葬した英連邦の墓地があるのは知ってたんですよ。

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私はてっきり、第2次世界大戦に動員されて戦死したケニア人のお墓だと思ってたんです(第2次世界大戦では深刻な兵員不足から、多くの植民地から原住民が兵士として戦争に動員されています。これが大戦後の植民地諸国の独立の一つの要因になっていると言われます)。
だけど、このきれいな墓地はイギリス人の墓なのだそうです。
では、ケニア人の墓地はどこかというと...

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イギリス人墓地の隣にある、ぼうぼうの草むらの中にのぞくもの...そう、墓石です

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墓地の入り口の門(だったもの)は、違法ゴミ捨て場になっていて、通りがかりの人たちがゴミを投棄していくそうです...

なんともやりきれない話です。

たった3日間の活動でも山ほど問題・課題が見えてしまったわけですが、来週以降もさらに嫌と言うほど色んなものを見ることになるのでしょう。
この状況を見て、私に何かできるのか不安になってきましたが、知らないことには先に進みませんからね!

 

ゴミ収集トラックについて街を歩いていると、たまに興味を持って話しかけてくる人がいます。
・肌の色が珍しいのか、やたら手を触ってくる2~3歳くらいの女の子
・「あたしたちを助けておくれよ!」と笑っていたお店のおばちゃん
・私が何者なのか根掘り葉掘り聞いてくるおじさん
・「あんた中国人でしょ」って絡んでくる中学生くらいの女子たち

会話になるとそれなりに楽しいです。通りすがりに「China!」って言われるよりはよほどいい。
おじさんはしつこかったし、英語もいまいち何言ってるかわかんなかったですけど、何だか納得してくれたみたいですし。女子たちは日本語を教えてくれって言うので、「こんにちは」と「ありがとう」を教えたら妙にウケてたし。

朝早起きだったし、半日現場だしで、なまった身体はへとへとになりましたが、引き続き来週もがんばります!

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なるべく人がいないタイミングを狙って撮っています。

実際にはもっと人や車が行き交っています